塗替え VS カバー工法
どっちがいいの?
屋根カバー工法とは
そもそもどんな工事なのか?
施工前
カバー工法
屋根カバー工法とは、古い屋根のうえに軽い金属屋根をかぶせる工事方法のことです。
古い屋根をはがして処分する手間と費用がかからないので、工事費用と工事期間を抑えることができます。
一般住宅ではコロニアル(スレート)のうえに軽い金属屋根(ガルバリウム鋼板もしくはエスジーエル鋼板)をかぶせる工事がよく行われています。
施工前
カバー工法
塗替えorカバー工法
悩んでしまう理由
屋根リフォームをお考えの方から、「屋根は塗装した方が良いのか?カバー工法で新しくした方がいいのか?」というご相談をよくいただきます。悩んでしまう理由の一つに、「相談する会社によって返ってくる答えがバラバラ」という事があります。
例えば、塗装屋さんに屋根リフォームの方法を訊くと「この屋根の状態なら塗装した方が良いですよ」という返事が返ってきます。逆に屋根屋さんにリフォーム方法を訊くと「絶対カバー工法をやるべきですね」と言われます。
塗装屋さんや屋根屋さんが自分の仕事にしようとする結果、公平な本来その屋根に適した答えが得られなくなっているのです。
「塗替え」VS「カバー工法」
相談する会社によって回答が
バラバラになる要因
塗装業者 | 板金業者 | |
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建前 | 高額な板金工事より塗装の方が全然安く済むし、きれいになりますよ。 | 塗装よりも長持ちするし、メーカー保証も30年付きますよ。 |
本音 | 屋根カバーになったら自分の仕事がなくなる。だから何とか塗装に決めて欲しい! | 塗装になったら自分の仕事がなくなる何とかカバーで決めて欲しい! |
「屋根の素材と状態」を
確認して判断します
塗替えか、カバー工法か。工事内容を判断するために答えとなってくるのは、
現場の屋根の「素材」になります。こちらの2つの写真をご覧ください。
どちらも同じスレート屋根で北面を撮影したものです。
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築30年
前橋市I様邸 -
築15年
前橋市A様邸
塗替え工事にて対応
前橋市I様邸 屋根塗装完成
のI様は築30年の屋根で、コケの繁殖がすすみ、屋根の劣化がかなり進んだように見えます。
しかしこちらの屋根は、高圧洗浄をし、塗装したことで屋根表面を塗装でよみがえらせる事が出来ました。
カバー工法にて対応
前橋市A様邸 カバー工法完成
のA様は築15年の屋根です。築年数も浅く、一見さほど傷みはない様に見えますが、
カバー工法での施工をご提案いたしました。
なにが違ったのか?
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理由は?
I様の屋根のように築年数も古く、傷みが目立つ屋根を「塗装」して、傷みが少なく見えるA様が「カバー工法」となるのは、どんな理由があるのでしょうか?
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答えは…
これは屋根の「素材」に違いがあることが原因です。
具体的には「アスベスト」の有無によって屋根材の持久性が変わっているのです。
屋根材の持久制と、塗装方法を左右する
アスベストとは?
▲アスベスト
「石綿」とも呼ばれ、石のように固く綿のように軽いため、多くの住宅建材に使われていました。
アスベストは有害物質としてご存知の方も多いと思います。しかし、建材の強度や耐久性を上げる面ではとても優れているものでした。
2004年の法律改正後、屋根建材には一切アスベストが入っていませんので人体への安全面は確保されました。その反面、アスベストの入っていない屋根は屋根強度が著しく弱くなり、もろく早々にヒビが入ってしまいます。
そのため上記の2つの屋根のような違いが出てくるのです。
POINT!
ご自宅が建てられた時期が、2000年~2010年の間なら、
アスベスト非含有(塗装できない屋根)の可能性がありますので、注意が必要です。
アスベスト非含有(ノンアスベスト)の屋根は
どうして塗れないの?
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高圧洗浄
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職人の施工荷重
屋根に塗装するには職人が屋根に乗らねば施工できません。そして、塗装の大事な工程の一つである「高圧洗浄」は150キロの圧力で屋根を洗浄します。
ノンアスベストの弱い屋根に「職人荷重」がかかり、加えて「150キロの水圧」で屋根を洗えば、屋根材はバラバラになり、塗装どころの話ではなくなります。
このように、ノンアスベストの屋根は「塗装の正規の工程を行う上で、屋根に損傷をきたす恐れがある」ため、塗装工事は出来ないのです。
塗替え VS カバー工法
まとめ
スレート屋根ならまずはご相談!
ご自宅の屋根が「スレート屋根(コロニアル)」という6㎜厚の屋根であれば、慎重にご検討頂きたいです。ここでは屋根の「素材(アスベスト含有か非含有か)」で塗装なのかカバー工法なのかが分かれる、と申し上げましたが、状況によっては別な判断をしなければならない場合もございます。
ご不安であれば、ぜひ「建築専門」の
ミタカ+ペイントに
ご相談ください。
本音の本音でお話しさせて頂きます。